ホームズ読書会が書籍化しました

本サイトの前身である「名古屋シャーロック・ホームズ研究会」ではドラマの鑑賞会や読書会をしてきましたが、開催の途中からずっと研究会の書籍化をすることを意識していました。読書会も全て終え余裕ができたので、3週間ほど掛けて書籍を完成させました。

ハンドブック – Sherlock Holmes Topia
https://sh-topia.com/handbook/

A4 サイズで 100 ページ弱。見開きの表を多用していたりするので、今のところ電子書籍での出版は考えておらず、紙の本で出版しています。

鑑賞会や読書会後のレビューをまとめた部分、および読書会でお配りした資料でできています。レビューをまとめた部分は単にコピペするだけでは済みません。書籍として全体としての整合性があるようにまとめ直したりして結構時間が掛かりました。加筆してさらに詳しくした部分がある一方で、情報として不確かな部分は削除しました。

写真もできるだけ載せているので、写真を眺めるだけでも楽しいようにしています。

資料集部分は表が多く、レイアウトの調整が大変でした。InDesign という書籍製作用の本格的なアプリケーションを使っています。

完成して PDF に書きだしたあとは、iPad での校正作業です。iPad で見ると、パソコン上では気付かないことにいろいろ気付くので、修正の赤入れが大量に出てきます。作業には Apple Pencil で手書きで書き込むとすごくはかどりました。

20181006_205501v2

100 ページ弱の本を8回ぐらい赤入れした段階で、「これは永遠に書き直しが終わらないぞ」と気付いてきたので、誤植がほぼなくなったと思われる段階で一旦出版することにしました。修正したいときにすぐ修正できるのが、個人で出版する利点です。

販売はまずは Lulu(ルル)というアメリカの出版サービスを利用しています。ここはこれまでも自著の出版で利用していますが、ISBN も付与してもらうこともできます。海外のサービスですが、1冊単位で比較的安く印刷してもらえます(送料が無料の時もあります)。

Online Self Publishing Book & eBook Company – Lulu
https://www.lulu.com/

ただ、海外の(日本人にはあまり知られていない)サイトだと購入を躊躇する人が多そうなので(英語の問題もありますし)、日本で製本する方法も探してみました。

すると「製本直送」という印刷会社が「どこでも出版」というサービスをしていることを知りました。

どこでも出版(オンデマンド販売サービス) / 製本直送.com | 1冊から注文OK。安さと高品質のオンデマンド印刷
http://www.seichoku.com/user_data/publish_button_std.php

製本直送は1冊単位での印刷も安価に行ってもらえることで以前利用したことがありましたが、書籍の販売プラットフォームとしても利用できるんですね。

ファイルをアップロードすると、自分のサイトに購入ボタンを設置できるようになります。決済や印刷、配送等はすべて製本直送に任せられるので安心です。プリント・オン・デマンドということで、注文があった段階で印刷されるので、在庫を抱える心配もありません(前述の Lulu もプリント・オン・デマンドです)。

Lulu でも「どこでも出版」でも出版を開始しましたが、まずは自分でも両方のサイトから注文してみました。印刷の具合を確認してみたいですからね。

いい感じなら Amazon での出版も考えています。現時点では簡単に Amazon で紙の本を出版する方法はありません。アメリカの Amazon では個人向けのプリント・オン・デマンドが始まってますが、日本はまだです。ですが、いろいろ工夫して半分自費出版的な方法で出品することができそうなので、試してみようと思っています。ただ、この方法はコストが掛かって書籍の値段を上げざるを得ません。

今回の出版に至るまで地味な作業を続けて骨が折れましたが、InDesign 等のアプリケーション使いかたの知識が増えたり、出版方法について研究したりできたので、いろいろと収穫がありました。

また実際に本が届いたらご紹介しようと思います。

> 本記事のタイトルとURL をコピーする <