[読書メモ]「バスカヴィル家の犬」(ちくま文庫)

以下、『詳注版シャーロック・ホームズ全集5』の「バスカヴィル家の犬」部分のみの読書メモ。

p330
ホームズの所へやって来る依頼人は、自分の持ち物に対して実に無頓着なのは奇妙である。

p334
ホームズの言葉から、彼の友人の持つ誠実だが聡明とはいえぬ性格についての辛辣な寸評を拾い集めたら、きりがない程である。

p334
このようなあけすけなきつい言葉づかいにも耐えられる程、二人の友情は固かったのである。

p376
ぼくならばその砂利道という書物からどんなにか多くのことを読みとったろうに

p395
男爵の下の位で、一般の貴族は「ロード……」(……卿)と呼ばれるのに対し、準男爵は「サー……」と呼ばれる。

pp450-451
ストランドのシンプソンは、ホームズのお気に入りのレストランであったことはよく知られている。このレストランはまた、ホームズとワトソンの時代には、ロンドンにおけるプロ、アマを問わないチェスマンの主要なたまり場のひとつでもあった。

p495
山家の五位

p496
この湿原では不可能ということばが通用しないんです。

p504
「いいえ、とんでもございません。私、退屈などいたしませんわ」彼女が即座に答えた。

p535
友人にたいしてスパイを働くというのはじつに厭なものだ。しかし、そのまま丘の上から監視をつづけて、あとで彼にそのことを打ち明け、良心をなぐさめるという策以上の名案はついに思い浮かばなかった。

p626
猫のように清潔好きな彼

p656
まったくね、ワトソン、きみは生まれながらの行動派だよ。きみはいつも本能的に何か思いきったことをしようとする。

p695
無知のために恐れを知らない、という者は鈍感な者であって勇敢な人間であるとは言えない。恐怖を知りなおそれを感じながらも、それを抑えるのが勇気であり、そうした者こそ賞讃に値するのである。

pp713-714
彼は二つの事件が混線するのを嫌うし、自分の明晰きわまりない論理的頭脳が目の前の事件からひき離されて過去の思い出に拘泥するのを好まない。

【誤植】
p713
105 と 106 の注の順番が逆。

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