私は子どもの頃からルービックキューブが好きで、最近も再びマイブームだったりします。
ルービックキューブは各面が単色のものが普通ですが、イラストが描かれたものもあります。イラスト付きルービックキューブは販売されていますが、オリジナルのイラストだと楽しいですよね。私はこれまでもシールを自作してオリジナルのルービックキューブを作ったことがあり、以下のページにはシャーロック・ホームズ読書会を主催していた頃に自作した写真を載せています。
グッズ収集:ハンドメイド – Sherlock Holmes Topia
https://sh-topia.com/collection/collections-handmade/
ルービックキューブ用のシールのデータ作成は、イラストを用意して Adobe Illustrator で使えば簡単にできます。
問題は印刷です。A4 のシール用用紙は販売されていますが、普通紙だとルービックキューブに貼った際にサラサラしすぎて回しにくいのです。ただの紙なので、水に濡れるとインクがにじんだりもします。
インクジェットプリンターで印刷できるフィルムシールもありますが、試したところベトベトするのでよくありませんでした。
なので、耐水のマット合成紙にラミネート加工をして印刷してくれる、以下のようなサービスを使ったこともありました。
コスタ | シール印刷のコストを抑えたいならコスタへ
https://cos-ta.com/
A4 1枚の用紙で送料込みで 1000 円ほどでしたが、さすがに業者に印刷してもらうとクオリティーが高かったです。実際にルービックキューブに貼ってもいい感じになりました。
さて、ふとホームズ物語の「踊る人形」の人形のイラストでルービックキューブ・シールを作れば面白いのではとひらめきました。しかし、業者に印刷してもらうのはもったいないので、今回は低コストでシールを作る方法を試してみました。
まず、人形用のイラストですが、これはホームズ読書会を主催した際に「踊る人形」のフォントを自作していたので、それをそのまま使うことにしました。ちなみに、以下のページではそのフォントを自由に入力して遊べます。
「踊る人形」解読表・デモ – Sherlock Holmes Topia
https://sh-topia.com/dancingmen/
印刷台紙も以前 Illustrator で作ったときのデータが残っているのでそれを流用。こうしてシールのデータはすぐに完成しました。
肝心の印刷ですが、普通紙のシールに印刷したあと、梱包用の透明テープを上から貼り、そのうえでカットしました。そうすれば家庭のインクジェットプリンターで印刷できますし、透明テープを貼ることでラミネート加工っぽくなります。梱包用テープを使う理由は、セロハンテープなどと違って幅が広いからです。
A4 のシール用紙(普通紙・ノーカットタイプ)に印刷。カット用の補助線も付けています。
写真では分かりにくいですが、梱包用の透明テープを貼っています。
ルービックキューブに貼っていきます。このルービックキューブはシールタイプではない、ステッカーレスのルービックキューブ。シール貼った際に下地の色がはみ出ないように各ピースの角を黒マジックで塗っています。
使用文字は HOLMES(ホームズ)です。ちょうど6文字! すべて原作に登場する暗号文字です。
自分で言うのもなんですが、できたルービックキューブは商品化できるクオリティーです。透明テープを貼ったのが正解で、サラサラもベタベタもせず、ちょうどルービックキューブを回しやすいツルツル感になりました。
見てお気付きの通り、今回はイラストのみで色を付けませんでした。これはルービックキューブを揃えるのが結構難しいです。通常のルービックキューブは色を見てパッとピースを判別できますが、色に頼らずイラスト(しかも人形はどれも似ていて区別が難しい)を区別しながら揃えるのは大変です。
実際にやっていました!
その様子は以下の動画でご確認いただけます。ピースの判別にすごく時間が掛かっています。途中回し間違えたりもしました。
(動画のタイトルの誤植訂正:Soving → Solving )
イラストがないルービックキューブは単純に位置を揃えればいいのですが、このようにイラスト付きの場合は最後にイラストの向きを合わせる作業が必要になります。私は通常1分程度(イラスト付きなら2分程度)で揃えられますが、今回は 14 分弱掛かっています。実は最初に録画に失敗して一旦揃えたキューブを再度崩して撮影し直しましたが、最初にやったときも 14 分程度でした。
シールは「キレイにはがせるラベル」という用紙を使っているので、剥がそうとおもえば簡単に剥がせます。今回は安価にシールを作れたので、また飽きたら別のシールに貼り替えてもいいかもしれません。
シャーロック・ホームズのルービックキューブ・シールや「踊る人形」フォントについては、以下のホームズ読書会の本にも書きました。フォントの作り方の詳細も載せています。