ホームズ研究に入り込む隙間はあるのか問題 2022

ホームズ研究はすでに古今東西で膨大な研究があるので、新たに日本人の自分は入る余地があるのかということを、3年前に書きました。その時の自分なりの解答は、「ホームズと別の何かを結びつければいい」ということでした。

ホームズ研究に入り込む隙間はあるのか問題 – Sherlock Holmes Topia
https://sh-topia.com/2019/03/04/creating-something-new-in-holmes-study/

それについて 2022 年時点でまた別の考えを持つようになりました。

なぜこの問題にこだわるのかというと、僕にとってシャーロッキアン/ホームジアンであることの存在理由を問うことだからです。本当に好きなことなので、いちファンとして他人の情報の消費者でいるだけで満足できず、自分も何らかの意味のある貢献をしたいと考えてしまうのです。

3年前の<組み合わせ理論>は、今では自分でも少し平凡すぎるアイデアだと思います。誰でも考えそうなことです。

そして大事な視点が欠けていることに気付きました。自分が本当にやりたいことか、という視点です。

例えば、新たにビジネスを始める際によく言われていることが、事前にしっかりマーケットを調べて需要がある分野で勝負せよ、ということです。あるいは逆に、誰も手を出していないニッチマーケットこそがビジネスチャンスだ、と言う人もいます。どちらの場合もデメリットがあり、前者はレッドオーシャンで戦うことになるので大変だということ、後者は誰からも買ってもらえない可能性があることです。いずれにせよ、マーケットからの必要性を見極めることが肝になっています。

でも、マーケットからの需要というのは、結局自分の外部の必要性に振り回されることになります。

大事なのは、<自分がやりたいことかどうか>だと思うのです。

たとえすでにレールができあがっているメジャージャンルであっても、自分がやりたいと思うならやればいい。そして、そうやって他者は関係なく自分が心の底からやりたいことを探求を続ければ、誰も到達できなかったところに達することができるのではなかろうか。

フリーランスとして活動している僕は、頼まれ仕事や請け負いの仕事ではなく、自分で自分の仕事を作ることをビジネススタイルとしています。そのときに重視しているのは「まず自分の役に立つこと」「自分だったら欲しいもの」を作ることです。他の人の役に立つことが第一ではありません。でも、自分の役に立つことはたいてい他の人にも役立つに違いない、自分が欲しいものは他の人も欲しいに違いないと信じて、自分に役立てたうえで他の人にも商品なりサービスなりを提供するようにしています。

ホームズの話に戻します。ホームズ研究はたとえ王道のネタであっても自分が興味のあることをすればいいと思います。「ベーカー街 221B の場所はどこか」とか「ワトスンは女性だったか」とかベタなものであっても、自分が調べたいと思ったことはどんどんやればいい。「ニッチでなければいけない」とこだわらなくていい。大事なのは心に従うことです。

メジャーなことをするときに陥りがちなことは、みんなが楽しいと騒いでいることや、企業が利益のためにプッシュしていることなど、気が付けば自分が欲していないことに自分が乗せられてしまう可能性があることでしょうか。だから、自分は何が本当に好きかということに感度が高くなっておく必要があると思います。

僕の場合、一時的に距離を置くことはあったものの、ホームズ好きであることは子どもの頃からなんだかんだで続けてきたことです。ホームズ好きから広がってイギリスが好きになって留学したり、大人になってホームズ読書会を開いたり、こうしてホームズ専用サイトを立ち上げたり、いろいろホームズに(いい意味で)振り回されてきました。

気が付いたら(主体的に)続けてしまっていることや、なんだかんだで戻ってきてしまう安定の居場所は、自分が本当に好きなことであるはずです。間違いなくホームズは僕が好きなことのようです。

僕は子どもの頃は親に医者になれと無理やり受験をさせられて結局医学部に入れなかったり、就職した会社ではパワハやいじめで苦しみ結局仕事を辞めたり、「本当にやりたいことや好きなことは何か」と考えることが多い人生でした。そして、自分はホームズが好きだと気付いたのは、人生で大きな発見でした。

これからもホームズ研究を続けていこうと思います。

今回の投稿の着想のヒントとなったのは以下の2つです。

(1)『人生の<逃げ場>』(上田紀行、朝日新聞出版;Amazon Kindle、2015:Location: 2,099)

独創的ではないとしても、その人が心の底から湧き上がってくる根源的(オリジナル)な感情とともにそう思っているのならば、その思いはオリジナルなものです。その人は、自分のオリジンな思いに基づいて考え行動している交換不可能な存在であるといえます。オリジンな思いがあれば、誰でも交換不可能な存在たり得るのです。

(2)以下の 39:20 頃から。

現代資本主義と近代資本主義の本質的違い。昔は金を集めれば勝てた。現代で最も希少な資源は金ではない。●●だ。安冨歩東大教授。一月万冊 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=gw8dDhBPsso&t=2360s

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