頭の大きさと頭の良さの関係

僕は頭の大きさが大きめです。頭が大きいのは気のせいではなく、小学生の頃に歯の矯正で頭の大きさを測ったときも、先生に大きいと言われました。

体が細身なのでますます大きく見えます。子どもの頃はよくからかわれました。

唯一の救いは、頭の大きい人は頭がいいと信じられていることです(たぶん、今でもそう思っている人は多いはず)。自分は頭がいいんだと言い聞かせていました。

ホームズ物語でも、「青い柘榴石」でホームズが、頭が大きいのは頭がいい証拠だと言っています(『シャーロック・ホームズの冒険』創元推理文庫 p266)。

しかしいつだったが、ホームズの解説書を読んでいて唖然としました。頭の大きさと頭の良さは関係ないそうなのです。

たとえば、『詳注版シャーロック・ホームズ全集 3』(ちくま文庫、1997)の「青いガーネット」の注に、以下のように書かれています(p604)。

トマス・M・マクデイド氏は「ホームズと頭」で次のように述べている。「一九世紀当時には『大きな頭は大きな頭脳、大きな頭脳は大きな知性』という三段論法は、広く信じられていた。骨相学者は死亡した殺人者や狂人の脳の重量を量ったり、政治家や作家の脳と比較したりするのが常であった。」/ヴァーノン・ランドル氏は「シャーロック・ホームズの限界」で次のように述べている。「しかし、今日の専門家たちは大きな頭が必然的に非凡な知力を示すとは考えていない。私は自分の昔の友人――この友人は大変大きな帽子をかぶり、その中身も優秀であったが――が、自分の知っている一番頭の大きな人間は珍しいほどの愚か者だったと述べていたのを覚えている。」

なおワイフも比較的顔が大きめで、僕とワイフの遺伝なのか息子も大きいみたいです。何しろ出産の時、頭が大きくて産道を通らず帝王切開になったぐらいです。

まあ、普通に考えて、頭が少々大きいことは何の問題もないことです。卑下する必要もありません。頭に入る帽子を探すのにちょっと苦労する程度です。

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