メイキング・オブ・「踊る人形」解読表

ここ数日で妙にこのサイトへのアクセス数が増えたなと思っていたら、X で “「踊る人形」解読表・デモ” を紹介してくださった方がいたおかげのようです。

「踊る人形」解読表・デモ – Sherlock Holmes Topia
https://sh-topia.com/dancingmen/

ここ数ヶ月でどんどん使いにくくなっている X をやめたいと思っている一方で、僕のように個人で活動したりフリーランスで活動したりしている人にとってはリーチしてもらえるツールとして X はやっぱり外せないというジレンマがあります。とはいっても、分散型 SNS の思想は好きなので、その普及は諦めていません。

参考:
シャーロック・ホームズ専用 SNS を作りました 2023 – Sherlock Holmes Topia
https://sh-topia.com/2023/01/21/federated-sherlock-holmes-social-media/

さて、「踊る人形」解読表・デモのページはホームズ読書会を開いていたときに作りました。読書会で参加者と暗号で遊ぶためでした。解読表を作り、さらにサイト上で簡単に入力できる仕組みがあれば面白いと思いました。

サイトでの入力&表示のために、僕が自分でフォントを作成しました。フォント情報はサイト内に埋め込まれているため、コピー・アンド・ペーストして例えば X で投稿しようとしても元のアルファベットになってしまいます。そういう場合はスクリーンショットを撮るしかないです。

原典ではすべてのアルファベットの暗号が登場するわけではないので、ないアルファベットは僕オリジナルです(僕が考えた暗号は頭を白くして区別しています)。

解読表はいくつかの出版社のホームズ本を見比べて作りましたが、どの本も印刷が小さくグチャッとしていて分かりにくいです。だから見やすさを重視してアレンジしています。曖昧なものはあえて外して僕オリジナルに変えたりもしています。<正確さ>より<見やすさ>を意識した解読表です。

僕が考案した暗号は似たポーズに偏らないよう、なるべくポーズがまんべんなく分布するようにしています。解読が多少やりやすくなっているはずです。

暗号のフォント化の具体的な方法は拙著『シャーロック・ホームズで読書会を開こう』に書いています。

シャーロック・ホームズで読書会を開こう 〜ホームズ学入門&読書会運営論〜
https://amzn.to/3EHTrvR

「踊る人形」解読表・デモのページは、僕のサイトの中で一番アクセスが多いページです。「ホームズに出てきた暗号解読表がないかな」とウェブ検索したくなる気持ちは分かります。でもやっぱり暗号解読表は自分で作るのが楽しいです。僕のサイトの暗号解読表は僕オリジナルなので、他の人が作れば別のものになるはずです。他の人の作った暗号解読表やそれに関連する面白いアイデアも見てみたいです。

子どものころ初めてホームズ本を読んですることは暗号解読表の自作ですよね!? 僕のホームズ研究は子どものころの純粋な気持ちや探究心がエネルギーになっています。

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